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サステナブルメリット

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サステナブルメリット

サステナブルという言葉は現在多くの人に広まっていますが、知ってはいても実践はしていないという人も少なくありません。なぜ実践しないのかという理由もまたさまざまですが、中には「何のメリットがあるのかよくわからない」という人も居るでしょう。

本記事ではサステナブルのメリットをはじめ、歴史や生まれた背景についても解説します。参考にして、サステナブルに取り組む意義を考えてみてください。

1、サステナブルとは

サステナブルとは「持続可能な」という意味の言葉です。英語では「sustainable」と表記し、「sustain(維持する)」と「able(可能である)」という単語が組み合わせられています。

英語ではそのまま、「持続可能な」という意味です。しかし日本における「サステナブル」は、しばしば「開発」というニュアンスを加えて「持続可能な開発」という意味で用いられることがあります。

よって「サステナブル○○」という言葉が出てきた場合、「持続可能な○○」。もしくは「持続可能な開発によって成される○○」という意味になります。

サステナブルの歴史

諸説ありますがサステナブルという概念が現在のように普及したのは、1987年に開催された「環境と開発に関する世界委員会」がきっかけという説が主流です。委員長を勤めていたのは当時ノルウェー首相であったブルントラント氏でした。

この委員会で発表された「Our Common Future(私達の共有する未来)」というレポートにて、「持続可能な開発を可能にすべきである」という考えが提唱されました。これを機に地球環境と未来についての問題が世界的に広まり、同時に「サステナブル」という言葉も広まっていったのです。

2、サステナブルの背景

サステナブルという言葉の歴史は前述しましたが、そもそもサステナブルという概念が上記レポート内にて推奨された理由は、主に以下の2つにあります。

  1. 地球環境問題
  2. 人口急増

この2つの問題に対し、これから世界的に目指していくべき考え方として提唱されたのが「サステナブル」です。「サステナブル」という概念の元で人々が生活することで、地球環境問題を解決し、急増する人口を抑制しつつ、できる限り現在の生活を維持する。それがサステナブルな生活のメリットです。

地球環境問題

レポート内にて「未来への脅威」として指摘された地球環境問題は、以下のとおりです。

  • 酸性雨
  • 熱帯林破壊
  • 砂漠化
  • 地球温暖化
  • オゾン層破壊

いずれも現在では一般的に広く知られている環境問題ですが、1987年の「環境と開発に関する世界委員会」以前はあまり知られていませんでした。

当時「サステナブルな生活を世界中の人々が送ることにより、上記の問題は解決に向かう」という考えが提唱されて以来、その考えは今日まで絶えることなく世界中で継承されています。

人口急増

未来を脅かすのは環境破壊だけではなく、人口急増も同様です。人口が急増すると、以下のような問題が発生します。

  • 食糧問題
  • 都市と地方の人口格差
  • 国際紛争など人間同士の争い

地球環境が破壊されるということは資源が枯渇していくことになるわけですから、上記のような問題がより起こりやすくなります。しかし、仮に地球環境が良好な状態に保たれていたとしても、上記のような問題を抱えていては、未来は明るいものになりません。

サステナブルは持続可能という意味です。そしてそれは地球環境を良好な状態で持続させるというだけでなく、人間にとって良い環境も持続させられるような状態を示しています。

3、サステナブルを実践するメリット

現在世界が抱えているさまざまな問題を前述しましたが、それらを解決できるのがサステナブルを実践するメリットです。サステナブルな生活を世界中で実践することにより、地球環境は良好な状態に回復すると考えられます。

地球環境が良好な状態になると、人口問題にも良い影響が表れます。資源が潤沢な状態になることで、資源を争わなくとも良い状況になり、紛争などが減少するとされています。食料にも余裕が生まれやすくなり、生活の余裕に繋がることで生活環境全体を向上させることができるでしょう。

また、「Our Common Future」に記載のないサステナブルのメリットとして「消費者や社会からの信頼」
「コスト削減」があります。

消費者、社会全体から信頼を得ることができる

サステナブルを実践すると、消費者や社会から信頼を得ることができます。サステナブルの実践は、特定の誰かではなく、人類全体の未来に対してプラスに働くこと。よってサステナブルな取り組みを実践するということは、自分だけでなくすべての人のために行動を起こしている、ということになります。

そのため特に企業は、周りから「他人のために行動を起こせる存在」「全体の未来を考えられる存在」として信頼を得ることができるわけです。

コスト削減

サステナブルにはコストを削減できるというメリットもあります。未来のために取り組むと言うと、世界のために身を切って行動を起こすようなイメージがあるかもしれません。しかしサステナブルには、取り組んでいる側にも利が発生することなのです。

主流となるサステナブルな取り組みのひとつに、限られた資源を最大限有効に使うというものがあります。サステナブルを実践することで無駄が減り、同じコストで以前よりも大きい効果を出すことができるため、コスト削減に繋がるのです。

4、まとめ

サステナブルは現在SDGsの影響もあり、ますます広く世に普及しました。しかしその一方で、一時の流行り言葉のように扱われ、一過性のものというイメージを抱かれる場合があるのも事実です。

本来のサステナブルとは、未来のために継続して行うことで効果を発揮するものです。これから先も取り組むことが大切なのであり、本記事でその意義を見つめ直して、行動に移しましょう。

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