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開発事例

INNOVATION CASES

ウルグアイウール

 

サステナブルなウルグアイウールを開発

開発のきっかけ

ウールの仕入商談の際に、ウルグアイで取れるウールが長い歴史やサステナブルな飼育背景などを持つうえ、ボリューム感に優れた良質な素材であるにも関わらず、有色繊維の含有率の高さが原因で豪州産のウールよりも安価で販売されていることを知りました。
そこで、ウールの品質改良を行うことで、品質の良いウールを適切な価格で販売できないか、と考えたことが開発のきっかけです。

開発に際して苦労したこと

ウルグアイで生産の品質を改良するため、羊毛を専門としている商社の協力のもと、現地の加工業者にウールの選別方法などの技術指導を数年間にわたって行った結果、有色繊維の除去に成功しました。その選別されたウールから土砂やゴミを取り除いた後、中国で紡績し、品質評価を繰り返し行いました。


ウルグアイでは、古くから続く伝統的なウールの選別方法を代々受け継いできた家が多いため、新しい作業手順の導入に抵抗を持つ方が多く、皆さんの理解を得るのに大変苦労しました。

新商品のデビューに向けた戦略・販促など

URUGY(ウルギー)という自社ブランドを立ち上げ、2022年にはMakuakeやショップチャンネルを通じて、ニット商品をリリースしました。

市場への提案

URUGY(ウルギー)という自社ブランドを通して魅力を市場に訴求しながら、今後はアパレルOEMを手掛ける会社と共同で新たにアウターアイテムの提案等を始めます。
また現在、学生服のセーター用途などにおいて豪州産からウルグアイ生産のウールへの差し替えを提案しています。

さらに教育の一環として、服地商社の協力を得て、学生にサステナブルファッションの知識を深めてもらう機会を設けるための働きかけを行っています。

商品に対する反響

ニット商品を着用いただいた方からは、「編地は厚ぼったくないけど、ふんわり感があり、軽くて温かいところが良い」というお声をいただいています。

今後の目標など

現在ウルグアイでは、風力発電による工場への電力供給や、国策で植樹した木から作った薪で湯を沸かし、ウールの加工に使用するなど、グリーンエネルギーを利用した羊毛加工が行われています。自然界が生みだしてくれた羊毛を地球環境に優しい方法で加工されたのがウルグアイで生産されたウールです。

より多くの方に魅力を知っていただけるよう、営業活動に励むとともに、市場のニーズにマッチした商品提案を行っていきます。

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