トンプキン編み機を使ったオールド感のあるニットを開発
開発のきっかけ
”吊り編機”で生産されたニットは、オールドアメリカンな雰囲気を持つ独特の風合いでセレクトショップでも人気ですが、吊り編機より更に貴重なトンプキン編機※が中国に現存するという情報を得て、生地生産に着手しました。
吊り編み機で編む生地は、糸に余計な力がほとんどかからず、ふっくらとした仕上がりになるのが特徴で、耐久性にも優れています。
※「トンプキン編み機」は、1時間に1mしか編めない、古くから使われている編み機で、重力に逆らって生地を下から上へと編み上げていきます。この動きにより、生地が柔らかく仕上がると言われています。
開発に際して苦労したこと
現在、中国で稼働しているトンプキン編機は非常に少なく、機械メーカーも現存しない為、万一機械が壊れてしまった場合は自力で修理せねばなりません。また、これらのローカル工場は規模が小さく、品質管理が行き届いていない場合が多いことから、商品が出来上がっても市場に出せないというケースが多々あります。
このような特殊な商品は、取引先工場と密にコミュニケーションを取り、確かな生産管理をすることが重要となります。
幸運にも、技術力が高く、熱心な工場と取引できることになり、上記の課題を乗り越えることができました。
商品のデビュー戦略・販促
トンプキン編機の特長が最も表現できる、裏毛パイルニットを活かしたトレーナー製品を提案しています。
市場への提案
オールドアメリカンな雰囲気を踏襲した製品群をたくさんのお客様へアピールしていきたいです。
今後の目標
オールドアメリカンの魅力を市場に発信し、ファン層の獲得を目指します。