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INNOVATION CASES

GREENTEX

 

「カーボンニュートラル」への挑戦。リサイクル繊維ブランドを開発

開発のきっかけ

2015年頃に当社が手掛けるリサイクル糸を国内最大手の合繊織物メーカーである丸井織物様に製織していただき、生地としての販売をスタートしたことが始まりです。
昨今のサステナブル素材への需要の高まりを受け、当社が取り扱うリサイクル素材・生地を「GREENTEX ®」としてブランド化するなど、環境配慮素材開発への取り組みを拡大してきました。

開発に際して苦労したこと

開発担当部門は元々糸などの素材を専門としており、生地の製造、販売においては未開拓の分野だったため、すでに市場に出回っているものとの差別化を図り、競争優位に立つためにはどうすれば良いのか?と日々頭を悩ませました。

検討の末、「当社が得意とする素材力に丸井織物様の優れた開発力と技術力を掛け合わせることで、付加価値の高い製品を開発する」という答えにたどり着きました。
仕入れ先である原料メーカーの全面的な協力も得ながら、使用する原材料からこだわった、まだ世の中に流通していない新規性の高い物を作る事で差別化を図っています。

商品のデビューの戦略・販促

サステナブル関連の展示会に出展したほか、社内のテキスタイル輸出部門および縫製OEM部門と協業し、アパレルブランドへの生地提案も行っています。
今後は国内生地問屋との取り組みによる生地の定番化、備蓄販売や輸出生地コンバーターへの提案にも力を入れて行きます。

デビュー後の市場の反響

原料の選定や糸の製法にこだわって開発した環境配慮型素材であるため、「珍しい、面白い、今まで見たことない!」といったお言葉をいただくなど、高い評価を得ています。
また、既に国内外のアパレルブランドで採用が進んでいます。 

今後の目標など

2050年までに温室効果ガスの排出を(吸収とのバランスを取ることで)実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の実現に向けた取り組みの一環として、今後も素材・製織技術を駆使した当社ならではの環境配慮素材の開発、およびこれを用いた生地の提案・販売を進めます。

持続可能な開発目標(SDGs)を常に念頭に置き、GREENTEX ® ブランドを「次代の生活品質を高める 事業の創造者として 人びとの幸せを実現する」という当社のパーパスの実現に繋がるようなブランドに育て、「サステナブル素材と言えばやはりGSIクレオス」と皆さんに認知いただけるように日々邁進してまいります。

 

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